日々

トロントのバリアフリー

最近、娘が重たくなってきた。
だから、日本にいた時よりも抱っこひも移動ではなく、バギーで移動する頻度が格段に増えたのだと思っていた。
もちろん、カナダのワンブロックはとても大きくて、自然と歩く距離が伸びているから、重い人を抱っこしながらだと移動が大変だと思うこともあって。





しかし、それだけじゃないんだなあ。
トロントでは、バギーや、障害者のための施設が完備されているのだ。

お店の建物は、基本的には手動のドアだけど、その一角には必ず、ボタンで自動にあけられる車いすマークのドアがある。
公共交通機関は、地下鉄、バス、どこから乗っても大概大丈夫。
地下鉄はエレベーターがついているし、バスに至っては道路の縁石の高さがバスのステップと同じ高さになっていて、運転手さんがバスを縁石にビタ付けしてくれるので、するりと乗り込める。

歩道の舗装は…もう少し頑張れるでしょ、って思うぐらいでこぼこしている感はあるけど、こちらでは、赤ちゃん用のバギーも、障害者の方が乗っている自動車いすも、驚くほどタイヤが大きかったり、全体的にしっかりとしたつくりになっている。道の凸凹なんてなんのその。

日本から持参したバギーでは、少し心もとない、、、というところはあるが、それでも遠出だってなんだってこのまま行けちゃうからとっても便利。

それに。もう一つ重要な要素だけど。
赤ちゃんバギーや車いすに対して、町の人の受け入れ方が違う。
日本だと、自分は子供が生まれてから本当にその感覚が変わったと思うけど、やっぱり周りの目といえば「ちょっと邪魔」的な空気を感ずる。すくなくとも、東京ではそうだった。でも、こちらは、今やダウンタウンのど真ん中だけど、それでも「レディーファースト」とかの感覚とはまた別に子どもや障害者に親切。
バギーを押していれば、まず間違いなくドアを開けて待っていてくれたり。

ノーマライゼーション、ってきっと、システムの問題よりもそこに住む人たちに、どれだけ受け入れる気持ちがあってそれを実際に行動に移せるかってことなんだと思う。

どんなに激混みのマーケットにだって、電動車いすも赤ちゃんバギーもぐいぐいすいすいと進む。

周りにいる人たちは、自分たちよりもまずは周り優先。

こういう、誰に対しても親切でいることができる背景は、移民が多いmulticultureな都市であるということだけではないと思う。

空間的余裕、時間的余裕、からくる心の余裕。
誰かよりも先に行ってやろうとか、そういう感じって全く受けない。
車の通りを見ていても、びゅーんと飛ばす車はめったにないし、どんなに微妙な運転の人がいてもクラクションはほとんどならされることはない。
そりゃ東京とは、土地の広さも経済状況も違うけど、自分自身は今後も見習いたい、日本に帰っても持ち続けたい心の余裕である。
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by desreelove | 2012-05-21 23:48

2012年4月よりカナダトロントに住んでいます。
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