台湾の結婚式
中高時代の大親友が、台湾の男性と結婚することとなり
結婚式に出席。
台湾南側の高雄に行ってきた。
日本以外の結婚式に参列させてもらったことってなかったから
驚くことが多かった。
忘れないうちに、日本では当然のことだけど台湾では失礼に
あたるルールと、最低限のマナー、つまり文化の違いとそして
最高によかったところを記しておこうと。
●『白』は、お葬式を想起させるので絶対ダメ
なのです。
どうも縁起悪いイメージになるようで。
日本では華やかだし、むしろおめでたい時に登場することの多い白。
台湾の人にとっての白い色は、日本人で言うところの白黒のしましま」
みたいなイメージなのかもしれない。
こちらが良かれと思ってそうしたことが相手方にいやな印象を与えかねないもの
⇒日本のお祝儀袋。
日本では、白い袋に水引の方向で寿的にも、弔的にもなりえるけど台湾では
そもそも白い袋自体が縁起悪い!
気を利かせたつもりでも日本のお祝儀袋を受付で出すとあからさまにヒカレルらしい。
台湾でのおめでたい色といえば…とにかく赤!
一般的なお祝儀袋は台湾のコンビニとかでも売っている、真っ赤な封筒↓
私の親友は日本から参列する予定になっている
友人たちにはあらかじめ、
「自分からお祝儀をおねだりしているようで大変
恐縮ですが、台湾式ではこういった封筒が
主流の様で…」
という連絡あり。
この心づかいはさすが!
だって、どう考えても日本人は包んでいくだろうよ。
それも白いお祝儀袋で!
心からの『おめでとう』の気持ちが、ただ文化の違いを
知らなかったがために台無しになってしまったらお互いに
もったいない!
全員が結婚していく二人をお祝いする気持ちで集まって
いるのだから、事前にちょこっと下調べするのはとても
大事なのだなあと痛感。
●服装
これは、日本の披露宴の時よりもラフ。
親友に、行く前に服装の相談をしたら、
「本当に自由にラフな感じで。男性はポロシャツにチノパンだよ」と言われて
難しいこと言うわねえ、なんて笑っていたら。
当日、男性の80%はポロシャツにチノパンでした。
バリッとしすぎもなんですね。
イメージとしては、日本よりもラフに、日本よりも大勢まとめてご招待して
みんなでワイワイご飯を楽しみながら二人を祝う、といった感じかな。
ただ、日本から招待されて出席した15人前後(私はこれに含まれる)の足並みは
完全にそろっていて、それもまたそれで面白いなあって思った!
「ラフに」といわれて、それに対しての対応として、、、
日本でのちょっと気合の入った披露宴に参列するようには髪の毛もセットしないし
小物もキラキラしすぎていないし、ショールでなく控えめのカーディガンにしたり
とにかく「ラフな感じ」に対するイメージが笑っちゃうぐらい同じで。
男子も全員スーツ(←もちろん白いネクタイは×。ちょっとかわいいきれいめの
ネクタイがよい)。
ネクタイを忘れたうちの夫は、あわててホテルで購入していたけれども、隣の
テーブルの台湾人の男性はジーパンTシャツで…笑
一方、花嫁さんは、もちろん、日本人の結婚式とほとんど一緒、白いウェディング
ドレスから始まり。
お色直し後は真っ赤なドレス。
そして2度目はピンクに。
いやあ、きれいだったなあ。
ちなみにお色直しは3回も4回もやったりすることもあるようです。
これは、華やかでいい♪
●式進行と全体の雰囲気
これが、もう、最高にいい雰囲気。
最初に、高砂に結婚する二人とその両家のご両親が全員立って、ご両親へ花束贈呈。
主賓(親御さんの職場の上司の方など)がご挨拶、乾杯。
第1回目のお色直し、退場中に生い立ちビデオ。
ケーキカット、シャンパンタワー、ブーケトスと全てやって、あとはずっと、お食事を
楽しむという流れ。
日本のようには、お食事の間間にこまぎれにいろいろイベントがあるということはない。
今回は台湾人の旦那様に、日本人の花嫁さん。
参列者には台湾人、日本人、旦那様の大学院時代の世界各国の友人。
このために、司会者の方は、中国語と日本語で、
新郎のあいさつとビデオは、台湾語・日本語・英語とすべてでなされていて、本当に
心遣いを感じました。
そんな式の流れの中でももっとも私にとって印象的で、とってもいいなあと思ったのは、、、
最初のご挨拶が終わると、新郎新婦は高砂ではなく、一番目の前にあるテーブルにつく。
日本で言うと、主賓席に当たるが、台湾ではこれはご両親、兄弟と最も身近な人が
座っているテーブルで、そこに二人も一緒に輪になり、同じ料理をいただく。
日本では、新郎新婦が高砂にポツーン、いつもライトが当たっているし、もちろんがつがつ
食べることもできないし親族とは式中に話はできないのが当たり前。
何より、親兄弟はもっとも下座に席を置く。
でも、確かにその結婚式を誰よりも一番楽しみに、そして新たな門出を少しさみしく、でも
希望を持って、心からお祝いしたがっているのは、両親や家族だと思う。
そういう意味ではこの台湾式の席順、気持ちに正直な配置だなあと感じた。
流れの中でも、びっくりしたのが、宴の最初に親御さんに花束渡しちゃったものだから
特に「シメ」はなくて、2度目のお色直しに行ったと思った二人は再度入場してくることはなく
帰りのお見送りの準備をしてお部屋の外で待っていたらしい。
間延びしてきたかも…と思っていた矢先に、
「本日はご多忙の中、お越しくださいまして…」的な司会者のコメントが流れ、音楽も
なんとなくさようなら、というような感じの調子になり、、、
あれ、これこのまままさか終わりじゃないよね、なんていいながらふっと後ろを振り向くと
あんなにたくさんいた台湾の人々が、ほとんどいなくなっている!!!
何っ?!自由解散ですか?
これにはちょっとびっくりしたわ。
でも、みんながみんな、和気あいあいとしながら
「ああめでたいめでたい!おなかいっぱい!めでたいめでたい!」
なんて言ってそうな表情で(中国語だったのでわからなかったけど)、ぞろぞろと帰っていく
様は、形式ばっていなかったし親しみを覚えたなあ。
これから台湾で生活することになる親友。
今までのようには簡単に会うことができなくなるから、さみしさを一瞬感じたけども。
でも、彼女は最高にきれいで、旦那さまやご家族に最高に愛されている姿を見て
生活していくことになる台湾の人々の温かさに触れて、なんだかじんわりと涙が出た。
いやあよかったよかったと思いながら、おなかも心も十二分に満たされた
本当にいい披露宴でした。
結婚式に出席。
台湾南側の高雄に行ってきた。
日本以外の結婚式に参列させてもらったことってなかったから
驚くことが多かった。
忘れないうちに、日本では当然のことだけど台湾では失礼に
あたるルールと、最低限のマナー、つまり文化の違いとそして
最高によかったところを記しておこうと。
●『白』は、お葬式を想起させるので絶対ダメ
なのです。
どうも縁起悪いイメージになるようで。
日本では華やかだし、むしろおめでたい時に登場することの多い白。
台湾の人にとっての白い色は、日本人で言うところの白黒のしましま」
みたいなイメージなのかもしれない。
こちらが良かれと思ってそうしたことが相手方にいやな印象を与えかねないもの
⇒日本のお祝儀袋。
日本では、白い袋に水引の方向で寿的にも、弔的にもなりえるけど台湾では
そもそも白い袋自体が縁起悪い!
気を利かせたつもりでも日本のお祝儀袋を受付で出すとあからさまにヒカレルらしい。
台湾でのおめでたい色といえば…とにかく赤!
一般的なお祝儀袋は台湾のコンビニとかでも売っている、真っ赤な封筒↓
私の親友は日本から参列する予定になっている
友人たちにはあらかじめ、
「自分からお祝儀をおねだりしているようで大変
恐縮ですが、台湾式ではこういった封筒が
主流の様で…」
という連絡あり。
この心づかいはさすが!
だって、どう考えても日本人は包んでいくだろうよ。
それも白いお祝儀袋で!
心からの『おめでとう』の気持ちが、ただ文化の違いを
知らなかったがために台無しになってしまったらお互いに
もったいない!
全員が結婚していく二人をお祝いする気持ちで集まって
いるのだから、事前にちょこっと下調べするのはとても
大事なのだなあと痛感。
●服装
これは、日本の披露宴の時よりもラフ。
親友に、行く前に服装の相談をしたら、
「本当に自由にラフな感じで。男性はポロシャツにチノパンだよ」と言われて
難しいこと言うわねえ、なんて笑っていたら。
当日、男性の80%はポロシャツにチノパンでした。
バリッとしすぎもなんですね。
イメージとしては、日本よりもラフに、日本よりも大勢まとめてご招待して
みんなでワイワイご飯を楽しみながら二人を祝う、といった感じかな。
ただ、日本から招待されて出席した15人前後(私はこれに含まれる)の足並みは
完全にそろっていて、それもまたそれで面白いなあって思った!
「ラフに」といわれて、それに対しての対応として、、、
日本でのちょっと気合の入った披露宴に参列するようには髪の毛もセットしないし
小物もキラキラしすぎていないし、ショールでなく控えめのカーディガンにしたり
とにかく「ラフな感じ」に対するイメージが笑っちゃうぐらい同じで。
男子も全員スーツ(←もちろん白いネクタイは×。ちょっとかわいいきれいめの
ネクタイがよい)。
ネクタイを忘れたうちの夫は、あわててホテルで購入していたけれども、隣の
テーブルの台湾人の男性はジーパンTシャツで…笑
一方、花嫁さんは、もちろん、日本人の結婚式とほとんど一緒、白いウェディング
ドレスから始まり。
お色直し後は真っ赤なドレス。
そして2度目はピンクに。
いやあ、きれいだったなあ。
ちなみにお色直しは3回も4回もやったりすることもあるようです。
これは、華やかでいい♪
●式進行と全体の雰囲気
これが、もう、最高にいい雰囲気。
最初に、高砂に結婚する二人とその両家のご両親が全員立って、ご両親へ花束贈呈。
主賓(親御さんの職場の上司の方など)がご挨拶、乾杯。
第1回目のお色直し、退場中に生い立ちビデオ。
ケーキカット、シャンパンタワー、ブーケトスと全てやって、あとはずっと、お食事を
楽しむという流れ。
日本のようには、お食事の間間にこまぎれにいろいろイベントがあるということはない。
今回は台湾人の旦那様に、日本人の花嫁さん。
参列者には台湾人、日本人、旦那様の大学院時代の世界各国の友人。
このために、司会者の方は、中国語と日本語で、
新郎のあいさつとビデオは、台湾語・日本語・英語とすべてでなされていて、本当に
心遣いを感じました。
そんな式の流れの中でももっとも私にとって印象的で、とってもいいなあと思ったのは、、、
最初のご挨拶が終わると、新郎新婦は高砂ではなく、一番目の前にあるテーブルにつく。
日本で言うと、主賓席に当たるが、台湾ではこれはご両親、兄弟と最も身近な人が
座っているテーブルで、そこに二人も一緒に輪になり、同じ料理をいただく。
日本では、新郎新婦が高砂にポツーン、いつもライトが当たっているし、もちろんがつがつ
食べることもできないし親族とは式中に話はできないのが当たり前。
何より、親兄弟はもっとも下座に席を置く。
でも、確かにその結婚式を誰よりも一番楽しみに、そして新たな門出を少しさみしく、でも
希望を持って、心からお祝いしたがっているのは、両親や家族だと思う。
そういう意味ではこの台湾式の席順、気持ちに正直な配置だなあと感じた。
流れの中でも、びっくりしたのが、宴の最初に親御さんに花束渡しちゃったものだから
特に「シメ」はなくて、2度目のお色直しに行ったと思った二人は再度入場してくることはなく
帰りのお見送りの準備をしてお部屋の外で待っていたらしい。
間延びしてきたかも…と思っていた矢先に、
「本日はご多忙の中、お越しくださいまして…」的な司会者のコメントが流れ、音楽も
なんとなくさようなら、というような感じの調子になり、、、
あれ、これこのまままさか終わりじゃないよね、なんていいながらふっと後ろを振り向くと
あんなにたくさんいた台湾の人々が、ほとんどいなくなっている!!!
何っ?!自由解散ですか?
これにはちょっとびっくりしたわ。
でも、みんながみんな、和気あいあいとしながら
「ああめでたいめでたい!おなかいっぱい!めでたいめでたい!」
なんて言ってそうな表情で(中国語だったのでわからなかったけど)、ぞろぞろと帰っていく
様は、形式ばっていなかったし親しみを覚えたなあ。
これから台湾で生活することになる親友。
今までのようには簡単に会うことができなくなるから、さみしさを一瞬感じたけども。
でも、彼女は最高にきれいで、旦那さまやご家族に最高に愛されている姿を見て
生活していくことになる台湾の人々の温かさに触れて、なんだかじんわりと涙が出た。
いやあよかったよかったと思いながら、おなかも心も十二分に満たされた
本当にいい披露宴でした。
by desreelove
| 2009-09-24 21:02
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