日々

エレルヘイン少女合唱団コンサート @ 杉並公会堂

それはもう、圧巻だった。
声帯はやはり世の中で最高に人間味のある楽器だ。
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エストニアの伝統的な楽曲から、アメリカの『虹のかなたに』、
日本の『さくら』まで。

彼女たちの透き通ったくもりのない声を聞けば、その心は純粋
無垢で、成長の過渡期にあるということがよくわかる。
少女、たぶん17歳、18歳ぐらいだと思う。
しかし、その歌声はとてもたのもしく、安定感がありもちろん歌
の上手さ、という点で非常にレベルが高いというのは一目瞭然
であったが、なによりも若干17,8にして自分自身へはもちろん
仲間たちへのある種厳しさというか、プロ意識というものをきち
んと自覚しているさまが感じさせられて正直、驚いた。

強烈に一人ひとりの個性が伝わっていくるのに、同時に全体
に完璧な統一感がある。これって、本当にすごい。
このお年頃、自意識の目覚めとその”目立ちたい”気持の強さ
からつい、「自分」を前面に押し出してしまいたくなるような衝動が
あろうに。

少女のひとりひとりは「違う」人生を歩み、ひとりひとり「違う」
音を奏でているのに、全員がまったく「同じ」ものを表現する。

全員が出す音にブレがなく技術的に「おなじ音程」という意味で
はなく、全員がみているものが、表現したいものが、伝えたい
ものが「同じ」。完全なる調和。

自意識の表出よりも、これを素晴らしいステージにすることを
全員が目標としている。
その、全員で一つのものを作り上げようという心意気に、情熱
に感銘を受けた。

レッスンも厳しいのだろう。
ステージの作り方や、魅せ方というものも、よくよく解している
のだろう。
全体の調和に勝るものがないということ、その中で自分がどの
ような役目を果たせばいいのかということを全員がよく理解し
ているのだろう。

そして、何においても全員の心の中にエストニアが好き、歌が
好き、というとてもピュアな思いが強くあるのだろう。

だから、一つになれるのだろう。
だから、強烈な感動を与えてくれるのだろう。

声の力。
唄の魅力。
エストニアの澄んだ空気とおいしい水を体中にとりいれて
エストニアの素晴らしい景色を心にとりいれて
それを思いっきり素直に、体外に出すのなら、それはあれだけ
きれいな声として響くのも納得。


古くから伝わるという、エストニア民謡を彼女たちが歌った時、
なんだかじわっと涙がでた。
すんだ声とそのハーモニーに、感動。
母国を愛する気持ちに、感動。






…にしても、楽屋から出てきた時の彼女たち、普通の女子高生っ
てかんじだったなあ。
流行りのおしゃれしてて。
そこがまた、ぐっときたなあ。
脚、長かったし。




*********************
エレルヘイン少女合唱団の前身は1951年、タリン音楽院の学生
ヘイノ・カリユステ(1925-1989)が創設したタリン児童合唱団に
遡る。
1969年、同国の全国合唱祭「歌の祭典」100周年を期に、団名を
「エレルヘイン」と改めた(エストニアの野に咲くサクラソウ科の花の
名に因む)。
1989年、現指揮者ティーア=エステル・ロイトメが就任、現在に
到るまで率いている。

エストニアの公式な演奏会では常に主要な役割を担う一方、旧ソ連
時代から頻繁に国外公演を行い、またドイツ・フランス・スペイン・
ユーゴ・イタリア・日本(宝塚)などでの合唱コンクールに優勝・入賞を
重ねるなど、国を代表する合唱団として知られる。

2004年にはパーヴォ・ヤルヴィ指揮のCD「シベリウスのカンタータ」
により、エストニア国立男声合唱団、エストニア国立交響楽団と共に
米グラミー賞の合唱部門最優秀賞を受賞するなど、録音部門でも
高い評価を得ている。

この合唱団は6歳から11歳までと、12歳から高校生までの2グループ
から成り、団員数は100人を超す。週2回の練習のほか、楽譜読解や
和声の学習、発声練習などに取り組んでいる。
レパートリーは教会音楽からクラシック、エストニア民謡、現代曲など
幅広く、世界の作曲家の作品にも積極的に取り組んでいる。クラシック
ではペルト、トルミス、トゥールをはじめとするバルト海沿岸の作曲家を
軸に、ドビュッシー、ホルスト、コダーイ、プーランク、メシアン、ロジャ
ースなど広範にわたる。日本の叙情歌や童謡も取り上げており、07年
の天皇皇后両陛下エストニアご訪問の際には、武満徹編曲の古謡
「さくら」を披露した。

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by desreelove | 2009-08-03 22:54 | 本、映画、絵画、音

2012年4月よりカナダトロントに住んでいます。
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